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真ん中の人

  • 執筆者の写真: Momoyo
    Momoyo
  • 2019年10月6日
  • 読了時間: 1分

両脇に父親、母親がいて、

真ん中に子供がいる構図だと、

どうしても「そっくりだなあ」と

思わされる。

それと同じで、うちも、

真ん中に娘を置いて、

さらに、白黒写真にすると

(ひと手間。)

似ているように見える。

夫婦の「違い」をここまで埋める、

子供の存在というのも

不思議なものだと思う。

けれども、ひとたび口をひらけば、

「これがうちの子?!」

と思うことがよくあります。

今となっては、私と夫の意見の方が共通点が多い。

そして、娘は全く違う意見を持っていることが多い。

ところがある日、やや密教的性癖のある夫の意見に、

娘が「それはBlasphème」と発言した。

夫も私も「あっ!」とたまげました。

一見、信仰深いとは言えない娘だが、

そして、私らは教会に入り浸りの夫婦ですが、

私すら日本語で「冒涜なり」などと発声したこともない言葉を、

実に的確に使った。

今まで私と夫の間には

一つの論争が続いていたのですが、

私が夫を説得できなかった

あれはなんだったのか。

娘がレフェリーのように

たった一つの単語をそこに置いて、

我が家に平和が戻りました。


 
 
 

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