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影響

  • 執筆者の写真: Momoyo
    Momoyo
  • 2021年12月19日
  • 読了時間: 2分

以前、日本の古い旋律を聴くと、

中国の音楽に聴こえました。


五音音階の醸し出す雰囲気が、

強烈な味わいを持っていて、

日本風なのか、中国風なのか、

歌詞を聴かなければわからなかった。


私は日本の音楽も、

中国の音楽も、

専門的には勉強したことがないので、

「ペンタトニック」な音階を用いて、

日本風を醸し出している西洋の現代の作品も、

ちょっと理解できないと思っていました。


中国風に聴こえるのです。


どうしてこれで日本風だと、

自信を持って言っているのか、

西洋人の気持ちがわかりませんでした。


(共感してくれる方が、

いるかどうか?)


話は飛ぶようですが、

着物の柄を見慣れてくると、

普通に丸の中に意匠化された

似たような模様であったとしても、

これインドっぽいなとか、

中国っぽいなとか、

ペルシャっぽいな、

とわかるようになってきました。


不死鳥なのか

尾長どりなのか

花喰い鳥なのか、

ただの鳥でも特徴があるからだと思います。


春の外出禁止のころ、

私が主に紬という普段着物を

家で着ていると、

夫はそれをまるで晴れ着のように

珍しがって喜んでくれていました。


その時書いていた「風は思いのままに吹く」

という作品を、夏に録音して、

明日のコンサートでは

世界初演します。

改めて練習し直してみると、

オルガンのパートが見事に

ペンタトニックになっています。

つまり音階を7つの音で書くのではなく、

5個だけに限って書いているのです。


現代音楽なので、実際は一つの調に

長くはとどまらないのですが、

私は思いました。


「本当に日本風に聴こえる」


夫は私がずっと着物を着ているのを

見ていただけだけれど、

とても和風なものを、

この曲の中に吹き込んでいました。


筝のようであり、

琴のようでない。


風は思いのままに吹いていた。


桃代
















 
 
 

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