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素手

  • 執筆者の写真: Momoyo
    Momoyo
  • 2021年8月6日
  • 読了時間: 4分

昨日の今日ですが、今朝じっくり検索したところ、オランダの入国条件も8月9日(月)から厳しくなることが発覚。EU圏内でも自国から出るのは自由だけれど、入る国の規則はそれぞれに違うからよく調べるように、と明記されていて、ことコロナ対策に関してはローカルの状況を鑑みた即時的措置が毎週のように変わりうるので、8月なんとか持ち堪えて欲しいなとずっと祈っていましたが、演奏会の週から、対策強化に入るということです。


演奏会キャンセルではないので胸を撫で下ろしつつ、オランダ国内で演奏会に自由に入場できるのはワクチンを接種した人だけになってしまうのかなと思ったら、接種した人でも文化行事など参加の場合、コロナテストも必要になるという情報も出ています。


今週の水曜日に、アムステルダムでとあるテレビ収録に立ち会ったのですが、ベルギーを出てオランダ国境に車で入る際のチェックはなく、収録所の会場外にテントが建てられて、その公園みたいな通気性のあるところでテントその1はワクチン接種済みの人たちが証明書を見せるための列、テントその2は未接種の人たちが鼻に入れるコロナテストを無料で受けられる列でした。つまり8月4日(水)の時点で、ワクチン接種済みの人はオランダでは文化行事フリーパスでした。


ベルギーでは;ワクチン接種を二回完了した人たちの入っているホームで、新型ウイルスによる集団感染が起こり、一と月のうちに7人のお年寄りが亡くなるという悲しいニュースが、今朝ありました。ワクチン済みでも、コロナテストも行うのは、そのような事例がこれからもあることも踏まえての措置だと思います。


私はもともと、前日と当日の練習で本番のコンサートの準備をする予定でしたが、教会のオルガンで合唱練習があるために前日午後は私のオルガン練習はできないことがわかり、急遽一昨日の水曜日に教会へレジストレーション決めのためにグザヴィエと電車でマーストリヒトへ行ってきました。そのあと車で合流した人たちと一緒にアムステルダムへ行き、ちょっと強行軍でしたが夜中遅く、ベルギーに戻りました(ホテルに泊まるには、また別に公式のコロナテストが必須だったこともあり)。テレビ局のコロナテストは独自に局が行っていて、証明書は出なかったからです。


来週の演奏会では、いろいろ考えた結果、前日に泊まることは避けることにしました。グザヴィエも同伴しないことになりました。ベルギーの公式コロナテストは、夏の間は2回まで無料という決まりがあったのですが、ワクチンを自由意志でまだ受けていない人には有料に変わったので一人当たりの費用が大きいこと、ホテルの独自の規制が増える可能性があること、また一人の方が二人よりテストに引っかかる可能性も低くなって心配の量も減ることなど。


規制が変更になる前に、レジストレーション決めをできていたことは天啓か!と思ってしまうほどです。合唱練習の予約で前日のオルガン練習ができないことがわかっていて本当に助かりました。マーストリヒトのバジリックも私の教会と同じ「聖母教会」なので、多分8月15日のマリア祭ミサのための練習ではないかと思います。私の教会では、マリア祭の特別合唱は今年は控えることになったので、合唱ができるうちは本当に素晴らしいなと思います。いろいろお祭りができないのは、やはり寂しいものですね…。もう2回目のそんな夏ですしね。


今のところ、マーストリヒトへは当日の早朝にブリュッセルを出て、オルガンを触るのは1時間ほどで昼コンサートを弾こうと思っています。なんだか、素手で弾くような変な感じです。演奏は常に素手なのですが、前日にそのオルガンを触ると、手がその楽器用になるので、それなしでやるのは記憶にしがみつかないとできません。


ただ、早起きできる8月にしておいて、ある意味よかったと、ポジティブに捉えて行こうと思います。皆さんのそれぞれの場所で、色々な状況があることはニュースやSNSで垣間見ています。皆さんお元気で感染を防ぎつつ過ごせますように。できることを、やっていこう、そういうクリエイティブを試す夏だと肯定的に捉えながら。私はあとは主に家で練習し、マーストリヒトの楽器に似たタッチのオルガンをブリュッセルで見つけて、そこで擬似練習をするつもりです。

桃代

(写真はリエージュの駅です。ここからマーストリヒトへは電車で33分。越境の路線とはいえ、地続きで簡便に他国へ接続しているベルギーです。過去の対策強化の期間、国境駅の改札でコロナテストや検温が行われました)






 
 
 

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