一度なら
- Momoyo
- 2021年7月28日
- 読了時間: 3分
階段を登る時に、ド、レ、ミ、ファ、ソーなんて歌いながら一段一段昇ったこと、ありませんか?下がる時にはミ、レ、ドですが、そこで間違えたりしながら。

昨日のブログで「4度か5度の」という表現を使って、あとで読んだら「わかりにくな」と思ったので今日はこのx度ってなんのことじゃいというのを書きます。
普通の会話の中で「x度」は温度や、回数のことだから、フーガのテーマが4度か5度で出てくると書いてしまったら「まさか冷却して!?」とか「えー2度目なのになんで4度目なのお」と混乱した方もいたかもしれない。
音楽では4度上と言ったら今いる階段の段の「三段上」のことです。自分のいる段も含めて数えるから。日本の家の階数の数えかたと同じです。最初の段が1度。四段目が4度。
私のいる階段がドの音だったら、一段抜かしして上がったらそこはミの段だから、三度上がった、といいます。そこから一段下がったら、2度下がった、といいます。
同じ段のままぴょんと跳ねたら、それは「1度」と、わざわざ表現します。
なんでわざわざ数字で言うのか?音符で言えばいいじゃん、と昔、私も思ったのですが、例えば「さくらーさくらー」と歌う時に、最初の音がなんだか、わかりますか?なんの音から歌うのか、そんなこと決まってないですよね?口に出た音から歌うじゃないですか?
音楽というのは、ドの音から始まると、別に決まってはいない。でもどうしてその歌が「さくらだ!」とわかるかというと、「さ」と「く」の間が、1度だから(つまり同じ音を二回歌う)。「く」と「ら」の間が2度だから(一つ上の音に上がる)。
これで、あなたもソルフェージュがわかりましたね!祝!
その、歌った階段の段々のサイズが均一じゃないと、「音痴だなあ」と言われてしまうこともあります。でもちょっとぐらい不均等でも、ちゃんと「さくらーさくらー」だとわかるのなら、音痴ってほどじゃないと私は思います。
上がるとか下がる、ということを耳で認知できないっ!という方もたまにいて、「さくラあー」みたいに下げてくるようなことがあればもうそれは別の歌になってしまうので、それは流石にえらいクリエイティブなのか音痴なのかのどっちかだ、と私も思いますが。
ドドドドー。ドドドドー。で始まる、メンデルスゾーンの有名な結婚行進曲!あれは最初のところ、何度になっているのでしょうか?
ドが続くから、1度です!
簡単でしょ?分かったといいのですけれど!
ちょこっと昨日のブログの話に戻ると、
フーガでは!
ドミソというテーマを誰かが最初に歌ったら、次にテーマを歌いながら加わってくる人はソシレ(5度上から登場!でも階段の使い方は最初の人と同じ、一段抜かし!)と歌う!あるいはファラドと歌う(4度上から登場!)。フーガって、そのどっちかしか、ないんです。やっほー。
ん?誰?2度上からレファ#ラ、なんて歌いながら登場した人は?
これは、カノンです!フーガちゃんとカノンちゃんは、そっくりなんだけど、いとこなんだってことですね!
わかるのかわからないのかよくわからなくなってきたので今日はここまで。
でもなんかちょっと分かったよ、って人は、好きな歌を鼻歌で歌いながら、最初の二つの音の間は何度かな、と数えてみたり、おんなじ音を何回か歌ってみて「『一度』なら、簡単に歌作れるな」など試してみたり(ラップですね)、全く同じ音を何回か歌うのも案外と難しいね、などと遊んでみたりしてみてくださいね。
(階段と表現しているのは、「音階」のことです。ドレミファソラシド、のように七つの段でできていて、音楽とは、それの高さだけ違う、繰り返し)
桃代
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