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ビーチチェア
- Momoyo
- 2021年8月22日
- 読了時間: 2分
仏語でトランザットと呼ばれる、軽い布でできた寝椅子。2009年にメシアンオルガン曲全曲コンサートをブリュッセル大聖堂で企画したときに、あの最も難解なLivre d’Orgueを真夜中に演り、お客さんはトランザットで、真っ暗な中、聖堂の天井を見上げながら聴くことにしたいということになって、オルガニストたちは仰天したものです。寝ちゃうよね、なんて色々意見が出ましたが当時の大聖堂主任神父が「そんなものを聖堂に持ち込んではいかん」と言って未遂に終わりました(犯罪か😂)。
ブリュッセルの街角にはあちこちにトランザットが置かれていて、海辺とは違って無料で座ってちょっと休憩できます(海では有料の、あんなかんじのものです)。
わたしも欲しくなって、この夏、おうちバカンス用の小道具として買い、テラスに置きました。しょっちゅう雨が降る夏休み後半、すぐに畳んで家の中に入れられるから良いです。
このトランザットに座ると、普通のガーデンチェアやベンチと違い、目に入るのは空ばかり。夜なら星ばかりです。アヴェ・(マリス)・ステラ、な椅子だから、メシアンの曲を聴きながら座って大聖堂の天井を見たらきっと素敵だったでしょうね。あれから神父さんは変わったので、また企画するのもありかなあ?と、久しぶりにあのボツになった企画を思い出したのでした。
あの椅子、まさにバカンス〜☀️だと思いませんか❓
桃代
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