白太郎による独白
- Momoyo
- 2021年8月26日
- 読了時間: 4分
「猫」の題で書いたブログが、この夏の一番多くの「ブログ内いいね」ハートを獲得しました。ありがとうございました!もっと読まれた回数の多いオルガン記事はありますが、これに一番多くの「いいね」を付けていただいたことは、天国のチャーちゃんも喜んでいることでしょう!
ですが、そのほっこりした気分に水を差すような話を今日は書きます。
題名で気づいてくださった方!あなたは国分ファミリーの親戚、あるいは友人でしょうか!
白太郎とは。
私の、下の弟の「万が一、将来猫になった時のための名前」です。幼稚園の頃に真剣にネーミングを決めていた、いつか猫になりたかった弟。猫にならずとも、猫たちを国分家に引っ張り込んだ張本人であることは猫ブログに書きました。
その白太郎がですね、私の猫ブログに対して、校正の筆を加えてきたのです。いいえ、事実が違う!とのことで訂正を迫られました。当執筆デスクとしましては、夏休み終了前に、どうしても触れておく必要があるな、と思いまして。
その事実と違う部分というのは、
・猫の餌付けに成功したのは、自分が中学3年の冬である。
という、時系列の問題。弟はちびっこではなかったのだ!なので私が「かわいかったから」と強引に理由づけしていたのは、これは全く、違うということらしい。さらに、
・猫たちはそう簡単には室内に入れなかった。
・ある事件が起こり、半ば、強制的に猫たちを家飼いにすることに成功したのだ。
ということであります。
話が逸れるので一言だけ注釈を入れておくと、我が家では子供が勝手に新聞を発行してちゃぶ台にデカデカと配布することがままあり、父親の会社での事件まで(時にはとんでもない解釈付きで)絵入りの記事になったもので、その新聞は真ん中の弟が書いた時は皆が腹を抱えて大笑いするぐらいの筆力だったのですが、筋金入りの鉄ちゃんに成長していた下の弟・白太郎も、やたらに数字・時系列に正確な記事を載せる人だったことを思い出しました。そこんとこ見習わねばと、今更ながら姉は反省しております。まあ、ここで正式謝罪まではしないのですけれども(すまぬ弟)。
というわけで、白太郎から届いた本当のストーリーはこちらです。
***
猫たちが庭で生まれたのは秋のこと。「ヨツバ牛乳が六本入る箱にタオル敷いて」ミルクをこっそり与えられ、スクスク育ち、クリスマスが来て、正月が来た。
(この辺り、私は「えっ嘘でしょう!?なんでそんなに長い間子猫を真冬の庭にほっぽらかしておけたの?!」とびっくり。自分もまだ猫に無関心だったと言わざるを得ない。それにヨツバ牛乳の箱?ってなんのことかも思い出せない)
2月のある日、高校受験直前でたった一人自宅にいた弟は、チャーちゃんが、庭でクシュンクシュンと咳をしているのを聞いた。いてもたってもいられなくなり「炬燵布団の上掛けと下の毛布との間に入れた」。
少し経つと咳が止まったので、弟は母親に「懇願」して玄関のたたきに「牛乳箱ごと」移住させることに成功した。猫たちは「市民権を得るのに実に6ヶ月を要したのである」!!
***
「カッコ内」が都内在住・リモート出勤中の白太郎により、7時間時差のベルギーとの往復書簡(ていうかメッセンジャー)にて当編集局に送られてきた文面ママ、になります(どうしてカタカナなのか?こういう、ママ?)!
結論には「のちに国分家に『猫王国』が築かれるのにほとんど時間は掛からなかった」と書かれていましたが、ということは猫王国が築かれてたった2年しか、私は実家に住んでいなかった計算になります。実家には「いつも」猫ちゃんがいた…と思っていた私の幸せな思い出も、たった2年間で築かれたものだったのでした。
こうしてわざわざ(どうでも良い話なのに!)書いてみると、ちょっと感慨深いものがあります。おのおのの思い違いは家族と話せばお互いたくさんあるものですが、この件についてはブログを書かなければ多分、話すこともなかったのではないかと思います。いつでも、会って話すのは現在のそれぞれの可愛い猫たちの話ばかりだからです。
猫たち、いつもありがとう。
桃代
(日本が「思い出の国」化している気がする今日この頃!)

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