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ほころぶ

  • 執筆者の写真: Momoyo
    Momoyo
  • 2019年12月13日
  • 読了時間: 1分

笑顔が、ほころんだ。


という表現が、あります。


でも、ほころび、とは、

縫い目が切れたり、布が破れる、

という意味ですよね?


弾いている時に、

Stylus Phantasticus奏法的に、

「笑顔がほころんだ」ような

フレーズの作り方をして、

十六分音符の連鎖を表現することがあります。


笑顔のような。

ぱっ、と表情が輝いたような。


そんなとき、

柔らかく手首を使うので、

細心の注意を払わないと

音がひとつあるいは半分、

抜けてしまいます。


半分抜けるというのは、

その音の入りが遅いか

出が早いかの微調整の狂いによって、

全体の中で、その音の音価が

微妙に足りない感じになること。


32個の音があるとして、

その中の1音の半分だけ欠けても、

完璧に「笑顔がほころんだ感じ」

が出せない。


のですけれども、

縫い目が不揃い、という意味では

「ほころびだなあ」

と、練習しながら

笑った。

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