フランクのソナタ
- Momoyo
- 2019年12月9日
- 読了時間: 2分
セザール・フランクのバイオリン・ソナタを、
オルガン伴奏で録音したことがあります。
もう15年経つので、すでに廃盤になってしまいました。
音源はまだあるので、また分けて欲しいと
言われることもあります。
入院中、そのCDばかり聴いていました、
と言ってくださる方もいました。
また、オルガン伴奏版を聴くと、
ピアノ伴奏版を違った捉え方で
考えることができます、
と言うピアニストの方もいます。
私が特許をとっているわけでもなく、
オルガンで伴奏している方は
他にもいます。
私も、色々なオルガンで、
色々なバイオリニストと
演奏しましたが、
譜面は自分の手書きのオルガン
編曲版を見慣れてしまって、
なかなかきちんとした印刷の
編曲版を作らずにいました。
あるオルガンの先生が
オルガン簡易編曲伴奏版と
言えるようなものを作り、
共同で私の編曲版との中間の版も
作ることも考えました。
けれども納得して「印刷」する版を
作るには、自分がピアノ版を弾いて
みないことには、決定的なことが
言えないと思いました。
それは、ピアノでは重複されている、
ハーモニーごとのオクターヴ音を、
どこまで省略していいのか、
という問題だからです。
それで、#100DaysMusic チャレンジ
の内容の一つとして、「ピアノ曲をさらう」
を挙げて、こつこつと練習しました。
練習の日々は去り、
第一楽章を今日はピアノ版で、
ピアノで、ピアノ用に解釈してみたくなって、
本当に本気で弾いてみました。
すると不思議なことなのですが、
私の指の下で、一楽章の最初のページに於いて、
教会の鐘の音が鳴り出したのです。
本当に、鐘の音だったのでした。
そして、私は様々の「鐘」の作品を
思いながら弾きました。
あらゆる小節の、4分音符・8分音符の
音形の、リズムの落ち着く場所が、
自然に決まりました。
まるで、結婚式でした。
(フランクは、バイオリニスト、イザイの結婚のお祝いに、
この曲を書いたのでした)
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